Sunday, June 26, 2011

ロードムービー

歪なうねりを上げながらオートバイが走る
寝ぼけた君を乗せてほんの少しだけ急いで
月明かりが誘う場所へ

嘆きもぼやきも溜息も風に飛んで行くよ
そして幸福なあの歌を高らかに歌いながら
500Rの緩いカーブへ

今も僕等に付きまとう幾つかの問題
時の流れに少し身を委ねてみよう
この路の上に在る筈のゴールライン
そんなビジョンを道連れにして

カーラジオも無くそしてバックもしないオートバイが走る
ただ君の温もりを 其の優しい体温を
この背中に抱き締めながら

泣きながら君が見てた夢は何を暗示しているの?
烏が飛び交う空にモノクロの輝く虹
誰も笑ってやしない動物園

汗ばむ季節 君がふと見せてくれた情熱
ファミレスの裏の野良犬が見てたキス
スカートの裾を濡らしはしゃいでたあのビーチハウス
そんなシーンを道連れにして

街灯が2秒後の未来を照らしオートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を超える快楽に
又少しスピードを上げて
もう一つ次の未来へ

No comments:

Post a Comment