Saturday, June 25, 2011

春よ、来い

淡き光立つ俄雨
愛し面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から
一つ一つ香り始める

それは空を超えて
やがて迎えに来る

春よ、遠き春よ
瞼閉じれば其処に
愛をくれし君の懐かしき声がする

君に預けし我が心は
今でも返事を待っています
どれ程月日が流れても
ずっと ずっと 待っています

それは明日を超えて
何時か 何時か きっと届く

春よ、まだ見ぬ春
迷い立ち止まる時
夢をくれし君の眼差しが肩を抱く

夢よ、浅き夢よ
私は此処にいます
君を想いながら独り歩いています
流るる雨の如く
流るる花の如く

春よ、遠き春よ
瞼閉じれば其処に
愛をくれし君の懐かしき声がする

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