Thursday, May 26, 2011

Fastener

昨日 君が自分から下ろしたスカートのファスナー
およそ期待した通りのあれが僕を締め付けた

大切にしなきゃいけない物が
この世にはいっぱいあると言う
でもそれが君じゃない事
今日 僕は気付いてしまった

きっとウルトラマンのそれの様に
君の背中にもファスナーが付いていて
僕の手の届かない闇の中で
違う顔を誰かに見せているんだろう
そんなの知っている

帰り際 リビングで僕が上げてやるファスナー
御座なりの優しさは 今ひとつ精彩を欠くんだ

欲望が苦し紛れに
次の標的(ターゲット)を探している
でもそれが君じゃない事
想像してみて少し萎えてしまう

もしも ウルトラマンのそれの様に
総ての事にはファスナーが付いていて
僕が背中見せているその隙に
牙を剥く積りでも 信じてみる値打ちは
あると思えるんだ

きっと 仮面ライダーのそれの様に
僕の背中にもファスナーが付いていて
何処か心の奥の深い場所で
目を腫らして大声で泣きじゃくっているのかも

きっと ウルトラマンのそれの様に
君の背中にはファスナーが付いていて
僕にそれを剥がし取る術は無くても
記憶の中焼き付けて
そっと胸のファスナーに閉じ込めるんだ

惜しみない敬意と愛を込めてファスナーを。。。

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